今日は久しぶりに夫が昼ご飯を作った。ゴルゴンゾーラとポルチーニ茸のポレンタだ。ゴルゴンゾーラとポルチーニを一緒にするなんてきいたことがない。どちらもかなり個性的な食べ物だ。
玉ねぎのみじん切りをしんなりするまで炒め、もどしておいた乾燥ポルチーニを炒める。お湯を沸かしてポレンタを入れ、ひたすらグルグル混ぜる。普通は水と塩だけで茹でたポレンタにソースをかけて食べるのだが、今日は中に直接ゴルゴンゾーラ、ポルチーニを入れてソースなしで食べるそうだ。
熱いポレンタにゴルゴンゾーラが溶けだしていい匂いがしてきた。パルメザンチーズもいれて全部で8分かき混ぜたらできあがりだ(チーズは両方とも最後の方で入れる)。
食べてみると、ポレンタの柔らかくてトロリとした中で、ゴルゴンゾーラのあの強烈な匂いがすっかりやわらいでいる。ポルチーニのなんとも言えないいい香りがして、あっという間に一皿平らげてしまった。これならゴルゴンゾーラが苦手な人でも大丈夫だろう。なんておいしいんだ。
私はイタリア料理はほとんど夫から習ったのだが、やはり根底にあるものが違うのだろう。私が習ったものを忠実に作っているのに対し、どんどんこれとこれを組み合わせてみよう、この香草はこの食品にあう、とその日の気分で変えていく。
たしかにその日の気分によってさっぱり、こってりすっきりと食べたいものは微妙に違う。それを材料を知り尽くした彼がどんどん新しいアイデアで作っているのをみると、やはり全然違うなと思う。時々でなく、もっとしょっ中作ってほしいものだ。
今日子 |