毎日雨ばかりで、イタリア中畑に苗を植えられないと農民たちも困っている、とニュースで言っていた。1日晴れてもすぐまた雨が降り、畑は最近沼のようになってしまい耕すこともできない。かれこれ1ヶ月の遅れだそうだ。
まだまだ夏のおいしいトマトのパスタにはほど遠い感じがする。そこで、あまりおいしくないトマトでもわりとおいしくできるパスタソースをご紹介しよう。
トマトはよくある丸い大きいトマト(なるべく熟しているもの)を使う。このトマトは水っぽいので、蒸して柔らかくなったら皮を剥がす。湯むきだとお湯に入れてますます水っぽくなり、中まで柔らかくなるまで茹でられないから蒸すことが大切だ。
フライパンににんにくとオリーブオイルをいれ、月桂樹、タイム、オレガノ、マジョラムなどの乾草している香草をたっぷりいれる。弱火でじっくり炒めた後、皮を剥いて水を少し搾ったトマトを入れ、塩をふって15分程炒める。これで茹でたパスタをいっしょに和えればできあがりだ。
トマトは味は濃くないが、さっぱりしていて香草の香りが食欲をそそる、スパイシーな味になる。そしてソースがさっぱりしているせいか、パスタの小麦粉の味がよくわかる。市販のホールトマトを使うより、私はこの方がずっと好きだ。
今日子 |