2日前からやっと春らしい陽気になってきた。3月から続いていた雨もようやく終わったようだ。カッコーが鳴いているが、こちらではカッコーではなく、ククーと聞こえるらしく、鳥の名前もククーだ。
なにしろ鶏の鳴き声もコケコッコーと言ったら大笑いされて、こちらではキッキリキーなのだからおもしろい。
よくドライトマトの使い方を聞かれるのだが、こちらでは売っていることは売っているがあまり食卓に上るものでもない。
普通はドライトマトはそのまま売っている物をオリーブオイルに2ヶ月ほどつけ込んでおくとやわらかくなって酸味と塩分が抜けてくる。それを刻んでパスタに入れたりもするが、他には多めにオリーブオイルに漬けておいた物をミキサーにかけてペースト状にしてしまう。
そしてトマトソースを作る時に、トマトの味が薄いときに一さじいれたりするとソースにコクがでる。
このペーストとオリーブの実、カッペリ(ケイパー)、アンチョビ、を入れたスパゲッティなどはとてもおいしい。
いつものようにニンニクの皮をむいてオリーブオイルを多めにフライパンにしき、炒めたらドライトマトのペースト、黒オリーブの実(種を抜いたもの)、ケイパー、アンチョビを炒め、お好きならイタリアンパセリもちらして茹でたスパゲッティと和えて食べる。簡単でなかなか複雑な味のするパスタなのだ。なんだか南イタリアにいるような気分になってくるからうれしい。
もちろん、黒オリーブの実はなかなかおいしい物がなく、スーパーの安い物を買うと食品とは思えない変な味がするので、質のいい物を購入しないとこのパスタは台無しになる。材料はみんな長持ちするので、冷蔵庫に何もないときなどにとても便利だ。
今日子 |