海で食べたおいしかったもので、テッリーネという貝(日本語で二枚貝とか二枚貝)のブルスケッタを食べた。この貝はイタリア中部から南でしか食べないそうで、波打ちぎわを掘るとでてくる。
シジミくらいの大きさなので、たくさん食べようと思ったら結構手間がかかる。一晩塩水につけて砂抜きしたあと、フライパンで白ワインをかけて貝が開くまで炒める。中身を全部取り出し、ニンニクとオリーブオイル、ペペロンチーノ、生トマトを炒め、貝とワインの煮汁も一緒に入れて炒める。最後にイタリアンパセリのみじん切りも入れて火をとめる。塩はお好みで(他の貝と同じように、火を通しすぎないことが大事なので、トマトが水っぽい場合は貝を入れる前に煮詰めておく)。
パンを切ってトーストしたものに出来上がったテッリーネをかけ、オリーブオイルをちょっとたらして食べる。海のものとニンニクとオリーズオイル、トマトのソースはこれ以上ない程な組み合せだが、このテッリーネでも同じだ。
テッリーネ自体は味が繊細なので、少しだと味がボケてしまうかもしれない。パスタにもよほどたくさん入れないとインパクトが少ないようだが、ブルスケッタだとしっくりいく。ほのかな海のおいしさで、どんどん食べてしまうアンティパストだった。
今日子 |