ここ1週間は真夏日で、つい最近まで肌寒かったのがうそのようだ。畑の夏野菜も元気に育っている。今日は今年初めてのズッキーニが採れた。最近野菜をあまり食べたがらない息子もズッキーニだけは喜んで食べるので、とても頼りになる。おいしいズッキーニは、なんというか、カボチャの甘みと鰹と昆布のダシの旨味をあわせたような味がする。最近は日本でもズッキーニを自宅で育てる方も結構いるそうなので、ぜひとも日本で育つズッキーニにこの味がでていてほしいものだと願う。
今日は初もののズッキーニでパスタを作ることにした。
まずタマネギ4分の1個を適当にみじん切りにする。みじん切りと言っても、そんなに細かく綿密にしない方が、後で食べる時にタマネギの甘みが所々心地良い。エシャロットを使うとタマネギよりスッキリした味になるが、なければタマネギで十分だ。鍋にオリーブオイル半カップとみじん切りのタマネギを入れ、木べらでサッサと混ぜてオイルをなじませる。蓋をせずに極弱火で30分ほどゆっくり炒める(忘れない程度に放っておく)。タマネギが柔らかくなってきたら、白ワイン少々とアンチョビ3本を入れてさらに10分程炒める(忘れない程度に放っておく)。もし火の調節が難しくてタマネギが焦げそうになるようだったら、2、3度様子を見て混ぜておく。タマネギに白ワインとアンチョビがしみ込むと、甘みと旨味と酸味があっていいアクセントになる。
次にズッキーニを4、5本、イチョウ切りにする。それを炒めたタマネギの中に入れ、木べラで混ぜる。これはタマネギを炒めた時より少し強めの弱火でゆっくり水分を飛ばすように炒める。アンチョビの塩分を考慮して塩を少々入れておく。時間にしたら20分から30分くらいかしら。ズッキーニによって水分が多かったり少なかったりするので、少ない場合は蓋をして、多い場合は蓋をしないで、と特徴をよく見ておく。多い場合は火を入れるとどんどん水が出てくるのですぐわかると思う。これもまた、忘れない程度に放っておき、黒こげにならないよう、時には木べらで混ぜる。時々焦がしたりするのだけど、多少なら意外とそれがおいしかったりもする。 これに、約200gの茹でたショートパスタを和え、上にパルメザンチーズをパラリとかけて食べる。人によっては、イタリアンパセリを刻んで一緒に炒めたり、オレガノやタイム、又はメントゥッチャ(野生のミント)などを入れて香りを楽しむ。これを基本に、飽きたら中にエビを入れたりツナを入れたり、トマトをちょっと足してみたりと、バリエーションを増やしてみる。大切なことは、旬のズッキーニをたっぷり食べることで、パスタの量に対してズッキーニの量が半々くらい。たくさん食べるためには、ズッキーニを中華料理のように強火でサッと炒めて色と形を保つ方法をしばし忘れ、オリーブオイルでジクジク炒めをやってみよう。時間はかかるけれど、作っている間に他の用事もできるし。
今日子
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