最近、炭火でフォカッチャを焼くのに凝っている。炭火で焼くとオーブンで焼くより火力が強いため、水分の蒸発がはやく上手く焼けるのだ。本当なら、ピザ屋さんにあるみたいな大きな薪を燃やす釜があればいいのだが、ないので暖炉の炭火で焼く。
炭火で焼くフォカッチャは、中にハムやチーズ、サルシッチャや菜の花などの野菜を挟む豪快な食べ方で、ここウンブリアではよく見かける。
秋から春にかけて我が家の暖炉には毎日火がついているので、フォカッチャ用の生地を発酵させておけばいつでも焼ける。生地はそろそろ食べたいなあと思ったら次の日を目安に、前の晩にでもこねてたたいて発酵させておく。この方法だとあせって発酵時間を短くするためにイースト菌を大量にいれなくても、のんびり長時間発酵でうまくふくらむ。もし次の日発酵したあと急用で焼く時間がなかったら、気温の低い部屋か冷蔵庫に入れておけば2、3日は保つし、やっぱりやる気がなくなった時、“やっぱりや〜めた”と言えるので気が楽だ。
今日はフォカッチャともうひとつ、パンツェロッタを作ることにした。パンツェロッタは、フォカッチャ用の生地に具を詰めて、油で揚げるかオーブンで焼いたものだ。これも炭火で焼けるのではないかと、一晩考えて実行に移す。 具はパプリカがあったので、焼きナスの要領で焼いたあと薄皮を除き、トマトソースで煮て水分をとばしておく。前の晩から発酵させた生地を薄くのばし、直径約15センチの円形にする。そこにパプリカのトマト煮をのせ、半分に折ってとじたら炭火で焼く。
*今日は写真を2枚載せたかったので記事を2回に分けました。
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